春香山

春香山
春香山(左)と和宇尻山(右)
標高 906.7 m
所在地 北海道札幌市南区定山渓
位置 北緯43度06分48.7秒 東経141度06分13.7秒 / 北緯43.113528度 東経141.103806度 / 43.113528; 141.103806
春香山の位置(日本内)
春香山
プロジェクト 山
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春香山(はるかやま)は北海道札幌市南区定山渓にある山。標高906.7メートル[1]。札幌市の北端に位置し、境界線を挟んで小樽市側にある和宇尻山(わうすやま)と向かい合っている。

古くは「遙山」と呼ばれていたが、鉄道の案内書などに記載された「春香山」という表記が広まって現在に至る[2]

1935年昭和10年)ころにスキーコースが開削されたことがあり、以来スキーの山として知られている[2]。北麓の小樽市春香町にはスノークルーズ・オーンズが立地する。

登山道

登山道は2通り。北側のルートは小樽市桂岡の市街地最奥から入り[1]、林道と平行して延びる登山道をたどって[3]銭函峠を通過して銀嶺荘に至る[4]。南側のルートはヘルヴェチア・ヒュッテ近くの林道ゲートから入り、そのまま銀嶺荘までずっと林道をたどっていく[5]

銀嶺荘

頂上近くには山小屋銀嶺荘があった[1]。北海道で唯一通年で管理人が常駐する山小屋であった[6]

銀嶺荘は1932年(昭和7年)に北海タイムス(現北海道新聞社)が建設[6]。老朽化により1948年(昭和23年)に閉鎖されたが、1960年(昭和35年)に北海道新聞社創立10周年記念事業で再建された[2][6]。その後、1974年(昭和49年)に東海大学札幌キャンパスに移譲された[6]

しかし、老朽化のため2022年(令和4年)3月末で閉鎖されることになった[6]

ギャラリー

  • 林道ゲート脇の春香山小屋
    林道ゲート脇の春香山小屋
  • 銭函峠
    銭函峠
  • 銀嶺荘
    銀嶺荘
  • 山頂
    山頂

脚注

  1. ^ a b c 梅沢 & 菅原 2015, p. 62.
  2. ^ a b c 『札幌の山々』p.39
  3. ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 63.
  4. ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 64.
  5. ^ 梅沢 & 菅原 2015, p. 67.
  6. ^ a b c d e “春香山のオアシス「銀嶺荘」3月末閉館 老朽化で耐震性に問題、存続求める声も”. 北海道新聞 (2022年2月22日). 2022年3月2日閲覧。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、春香山に関連するカテゴリがあります。
  • 『札幌地名考』さっぽろ文庫1
  • 『札幌の山々』さっぽろ文庫48
  • 梅沢俊、菅原靖彦『北海道夏山ガイド』(最新第4版)北海道新聞社、2015年9月10日。ISBN 978-4-89453-795-8。 
札幌50峰 さっぽろ文庫48『札幌の山々』)

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